すっきり、さっぱり。

まいにちを自由に、ごきげんにくらす。

マリメッコ、鹿児島睦、隈研吾に、ももクロ⁈ 九州太宰府は、古代文化と現代文化の交じり合う、アートな街でした。

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福岡二泊三日旅。




最終日は、六本松のゲストハウスをチェックアウトし、太宰府へ向かいました。


▼もちろん、この朝食をいただいてから!



六本松から太宰府へは以下の経路で約50分。

六本松バス停
↓ 西鉄バス20分
薬院駅
↓ 西鉄天神大牟田線急行15分
二日市駅
↓ 西鉄太宰府線5分
太宰府駅


電車でトコトコ、楽しい!

西鉄大宰府線で大宰府へ

観光案内所でおトクなフリーパスを購入

西鉄太宰府駅の改札を出ると右手に観光案内所があります。


ここで、「まほろば号1日フリー乗車券」を購入。

「まほろば号」は、ワンコイン(100円均一)運賃で市内の公共施設や観光名所・旧跡、駅などを循環し、高齢者や体の不自由な人にも楽に乗り降りできるコミュニティバスです。
(太宰府市HPより抜粋)



「まほろば号1日フリー乗車券」は300円。

太宰府 まほろば号1日フリー乗車券

このいちまいで、太宰府市内のあちこちに点在する観光スポットを、バスでまわることができます。



観光に適した部分の路線概念図のいいものが見当たらなかったので、パンフレットの画像を載せておきます。

太宰府観光マップ 観光案内所でもらえます

観光案内所で、わかりやすい地図がもらえます。




太宰府天満宮は西鉄太宰府駅からすぐですが、そのほかの太宰府の観光スポットは、歩いて回るには遠すぎるところばかり。
このチケットがあると便利です。



まずは徒歩で、太宰府天満宮へGo!



太宰府天満宮で隈研吾と鹿児島睦!

太宰府天満宮は、学問の神様、菅原道真をお祀りする神社。



訪れたときは、菅原道真にゆかりの深い梅がちょうど咲き始める季節であり、また、受験シーズンということで参拝者も多くなる、おそらく一年でもっと「太宰府天満宮らしい」時期でした。


…まあ、なんというか、こちらもほとんど中韓からの観光客のように見えましたが(笑)。



太宰府駅前から太宰府天満宮に向かう参道には、おみやげ屋さんや食べ歩きのものを買えるお店がずらり。


梅が枝餅。

太宰府 かのやの梅が枝餅



スタバ。
わかりやすく隈建築。




境内のは、5分咲きといったところでした。




菅原道真公はにもゆかりが深かったのですよね。


なでなでして写真を撮るための大行列ができていました。

天神信仰と牛
菅原道真と牛との関係は深く「道真の出生年は丑年である」「大宰府への左遷時、牛が道真を泣いて見送った」「道真は牛に乗り大宰府へ下った」「道真には牛がよくなつき、道真もまた牛を愛育した」「牛が刺客から道真を守った」「道真の墓所(太宰府天満宮)の位置は牛が決めた」など牛にまつわる伝承や縁起が数多く存在する。これにより牛は天満宮において神使(祭神の使者)とされ臥牛の像が決まって置かれている。
(Wikiより引用)




錦の幟に梅の文様って、シャレてる。

太宰府天満宮 梅文様

寒風にはためく様がかっこよかった。





境内にある「太宰府天満宮宝物殿」では、「鹿児島睦の造形展」を開催していました。
入館料400円(まほろば号1日フリー乗車券で100円割引あり)。


ふだんはもっと渋い展示なのでしょうが、いまをときめく鹿児島睦さんのアートとの融合ということで、マリメッコ、石本藤雄(アラビア)と、いまっぽさ全開の展示になっていました。




会場限定、鹿児島睦デザインの干菓子。

鹿児島睦デザインの干菓子

高い…。
かわいいし、とびきり美味しいだろうけど、これは買えない。
眼福眼福。



えんむすび 竈門(かまど)神社

太宰府天満宮裏のセブンイレブンの前からまほろば号に乗って「竈門神社」へ。




えんむすびのご利益のある神社として有名なようです。
この場所でおりたのはほんとうに女性ばかりでした。




社殿もなんとなくファンシー。

えんむすび 太宰府 竈門神社




お守りも、こんなモダンな建物で。

えんむすび 大宰府 竈門神社

熱海の来宮神社もだけど、最近はこういうモダン建築みたいな神社が増えてきましたね。




建物の裏手はこんなテラスになっています。

えんむすび 大宰府 竈門神社

「まほろば」っていうことばがぴったりの雰囲気。
景色が横に広くて、のんびりおおらか。




バスの出発まで時間があったので、ちょっと下ったところにある山小屋カフェのようなところでカレーを食べました。

太宰府 竈門神社 カレーとケーキの店 さら

お野菜たっぷり。
カレーとケーキの店「さら」
電話: 092-921-2774


古代の守りのかなめ、「水城跡」

昼食後、竈門神社前からバスに乗り、さきほどまわった太宰府天満宮横をとおりすぎ、そのままずーーーーーっとバスにのって、終点「水城(みずき)跡」へ。




じつはこの「水城跡」、今回の太宰府めぐりでいちばん行きたかったところです。
www.dazaifu.org
水城とは、7世紀ごろのアジアの超大国であった唐と新羅の連合軍襲来にそなえて、人工的に作った堤防のこと。
海側から攻め込まれるのを防ぐ目的で、東と西にある山の間の平地を埋めるように1.2キロにもわたって土を高さ13メートルにも盛り上げて、防衛設備としての堤防をつくったものです。

太宰府 水城跡

当時の太宰府は、西方の一大官庁であり、外国との交流の窓口であり、西方の守りのかなめでもあり、とにかく大和朝廷にとってものすごく大事な場所だった。
そこを守るための防衛施設、そして、そこを通る人の流れを管理する関所としての「水城」。




ここ、観光地としてはおそろしく地味で、わたしのほかにはだれもここまでバスに乗った人がいなかったのですが(汗)、面白かったんですよ!
小山のように高く土を盛り上げてそれに沿って濠を掘ってあるのをみると、いまから1300年前のひとびとがアジアの大国をどれぐらい恐れて、それにどれだけ真剣にそなえていたかがひしひしと感じられました。




また、ちょっと高いところにあがって見るととってもよくわかるのですが、この水城のすぐそばを高速道路や電車の線路が通っているのです。
いまも古代も、人間が通る交通の要所って変わらないんですね~。
脅威に備えるとか、人が通る場所を押さえるとか、人間の根源的なものって1300年経ってもそんなにかわるもんじゃないんだな、と体感として実感できる場所でした。




惜しむらくは、ここ、わたしが行ったときは絶賛工事中。
水城伝いに山の稜線を歩いて上がり、大野城という山城の跡を見たかったのですが、立ち入れませんでした。

太宰府 水城跡 資料館

資料館を作っているのだそうです。




水城のなかをくりぬいたようなかたちの場所につくられている資料館、見てみたかった。
4月にはオープンするようです。




キャッチーな観光スポットではないので、みなさんいらっしゃることはないでしょうが…アジアの中の古代日本の位置付けを感じられ、ワクワクする場所でしたよ!


「太宰府政庁跡」で、ももクロ⁉︎

水城跡からまた「まほろば号」に乗って太宰府駅方面へもどりつつ、こんどは「太宰府政庁跡」へ。



ここはその名のとおり、かつての太宰府の官庁があった場所です。

太宰府 大宰府政庁跡

小高い山を背にしてすかーんと開けた場所に、たくさんの礎石が並んでいます。



いにしえの、外国から日本への入り口だった場所。
園内にある資料館で模型が見られますが、当時それはそれは壮麗な建造物だったことと思います。



いまは公園のようになっていて、ランニングしたり、犬のお散歩をしている方がたくさんいました。



このあと太宰府駅前で入ったカフェのご主人がおっしゃっていましたが、現在の太宰府天満宮の宮司さんがご夫婦そろって「ももクロ」の大大大ファンで、何年か前にももクロを呼んでこの太宰府政庁跡でコンサートをしたそうです(笑)。




いまも昔も、文化的一大交流の場なんですね、わかります(笑)。



太宰府から福岡空港行バス最終便に注意!


あっという間に夕方です。



まほろば号、安いし網羅していていいのですが、地域コミュニティバスなのであちこちぐるぐる遠回りが多いのですよねえ。
できれば九州国立博物館も行きたかったけど、とても時間がない。
今回はあきらめます。



つごうのよいことに、太宰府から福岡空港に直接いけるバス「太宰府ライナーバス 旅人(空港まで500円、博多駅まで600円)」があります。
18時50分発の羽田行きスカイマークエアラインに間に合うように、17時20分太宰府発のバス最終便に乗るつもりでいちにち過ごしてきました。




バスまでの時間調整で、カフェにはいりました。


▼太宰府天満宮までの参道からちょっと横道にはいったところにある古民家カフェ「なみ満」。
www.dazaifu-namiman.com


そば粉のシフォンケーキ。

太宰府 古民家カフェ なみ満のそば粉シフォンケーキ

香ばしい香りがしておいしかった。





17時前になったので、駅前のバス停へ移動してびっくり。

ものすごい並んでいるのに、臨時増発便を出してくれるわけでも、ここ以降は乗車になれませんとストップをかけてくれるわけでもなく、問答無用で乗車お断り状態になります。




もし今回のわたしのように、太宰府から直接福岡空港へいって飛行機に乗るという方がいたら、バス最終便にはきちんとはやめに並んでおくことをお勧めします。
電車だと倍ぐらい時間がかかってしまうので、もしこのときバスに乗れていなかったら、飛行機にまにあわなくなっちゃう可能性大でした。



今回はなんとかバスにも乗れて、無事飛行機に乗って帰路につくことができました。




ここで、今回の旅はおしまい。


あと一回、恒例の家族へのおみやげをご紹介してレポをおしまいにします。



きょうも、お読みいただきありがとうございました。